9月2日に「人差し指という採用コンセプトの定義と解釈。策定当時を振り返り、いま思うこと」というテーマのブログをアップしました。同ブログでは採用コンセプトが固まっていく経緯について解説。話し合いが煮詰まっていくリアルな空気や、実際の採用活動においての浸透度などについても触れました。そして今回は、前回記事を受けてもう一歩踏み込んでみました。「日本事務処理サービスが求める人差し指とは、具体的にどのような人物像なのか?」といった点にスポットを当てて思うままにトーク。求職者の方にとっては聞きごたえのある内容だと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
トークメンバー
江間 有記(代表取締役)
加藤 健一(マネージャー)
まだこちらをお読みいただいていない方は、ぜひお読みいただけると嬉しいです。
→人差し指という採用コンセプトの定義と解釈。策定当時を振り返り、いま思うこと
エンジニアの仕事は関わり合う人たちに対する協調性が重要だと考える
(江間)前回の「人差し指」をテーマに取り上げたブログで、「リーダーになりたいという主体的なコンピテンシーを持っている人を求めている」と伝えましたが、いまになって少し説明が足りなかったなと思っていまして。もちろん間違ったことを伝えたわけではないです。紆余曲折を経てコンセプトが決まったのも本当のことですし、「自分なりの人差し指になるために努力を重ねてほしい」というのも本心です。
(加藤)というと?
(江間)わたしたちの仕事は発注元や元請けの人と関わりながら業務を進めていきますし、基本チームを組織してプロジェクトにチャレンジするじゃないですか。そうなると協調性というものが重要になりますよね。
(加藤)確かにそうですね。エンジニアの仕事は自己完結するものと思っている人が多いような気がしますが、実際は周りの支援を受けながら進めていくことがほとんどですからね。だから前提として協調性が大切になってくるということですね。
(江間)その通りです。人差し指は人差し指だけで成り立つのではなく、ほかの指(人)があって人差し指(自分)という概念が生まれるわけです。人差し指だけでしたら、影響を及ぼす相手がいないただの独り相撲状態です。
(加藤)たしかに。それではリーダーシップも何もないですからね。当社が面接において学校やアルバイト先、または在籍している会社内において、関わり合う人々とどんな付き合い方をしているのか、その中での自身の役割や立ち位置などを質問するのは、そういった観点もありますからね。根拠としてきちんとつながっていますよね。
素直さが協調性をつくる
(加藤)ちなみにひとつ質問ですが、協調性に欠かせないものって何だと考えますか?
(江間)そうですね。相手のことを慮った行動とかですかね。
(加藤)それは確かに大切だと思います。もっと根源的なところでいうと、「素直さ」だとわたしは思うんですよね。逆説的な考え方になるのですが、素直ではないというのは、相手の話を聞き入れない人だと思うんです。自分の意見や考えに固執する人が、協調性を発揮するのは難しいですよね。そうやって孤立していく人が出てくるとチームの雰囲気も悪くなり、全体の協調性も失われていきます。
一方、相手の意見や考えを素直に受け入れることができる人は、自分の意見も聞いてもらいやすくなりますよね。「この人はわたしの意見を聞いてくれるから、自分もこの人の意見を聞こう」という返報性の法則(※)の効果で。なんか心理操作のテクニックみたいな話になってしまいましたが、事実としてそうだと思うんです。
(江間)本当に根源的な話ですね。でもそれは「相手の意見を無条件で受け入れろ」ということではなく、「素直に聞いてみることが大事」ということでしょ?
(加藤)はい。補足、ありがとうございます。日本事務処理サービスは、社員の主体性に大いに期待しているため、自分の意見はしっかり持っていてほしいですからね。
(※)返報性の法則:相手から受けた好意などに対し「お返し」をしたいと感じる心理のこと。
(江間)ですね。極論のような話になってしまうのですが、わたしは社員が日本事務処理サービスを去って別の会社に転職していったとしても、当社で育ったエンジニアがその会社で活躍してくれたりすると、それはそれで幸せだなと思いますね。もちろん当社の一線で活躍し続けてくれるならこの上ない事だと思いますけどね!
だからどこに行っても認めてもらえるように、チームや組織を意識したうえで「人差し指」を目指してもらいたいと思っています。
さいごに
今回は当社の採用コンセプトである人差し指の、「人差し指たる人物とは一体どんな人なのか」ということについて話を掘り下げてみました。話の結論としては協調性があり、相手を思いやれる人。相手の意見を素直に聞くことができる、謙虚さを忘れない人が現時点でわたしたちが考える「人差し指たる人物像」ということで着地し、採用活動においての社内共通の言語化として落とし込みをできたと結論づけています。
▼本記事参加のメンバーインタビュー記事はこちら
・江間インタビュー:ITエンジニア育成の未来展望として大人の寺子屋を目指したい
・加藤インタビュー:ITエンジニアの成長と社員満足度を高めるのが志命
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