日本事務処理サービスは新卒定期採用のほか、中途採用(ITエンジニア経験のある方の即戦力採用やITエンジニア未経験の若手採用)を行なっています。なかでも今回の記事ではITエンジニア未経験の方の中途入社にフォーカスし、未経験からエンジニアデビューするまでに何が必要か、どんなことを勉強していくのか。先輩の実体験をもとに「デビューに至るまでの道のり」を紐解いていこうと思います。
今回お話しに付き合ってくださった先輩エンジニア
Nさん(2022年2月入社)
前職はアパレル販売員でアルバイトの期間を含めて3年ほど経験。店舗接客のほか在庫管理などのバックヤード業務等も行なっていた。友人にシステムエンジニアがおり、この業界の話を聞いているうちに興味を持ち、自身の性格ともマッチしていると感じたため転職を決めた。
【他の記事:研修を終えた新入社員とほのぼのトーク ↗︎】
Iさん(2022年4月入社)
前職は建築資材の卸業でアルバイト期間を含めて3年ほど経験。砂材やセメント、鉄筋など木材以外の外構資材を取り扱う会社で、主に経理業務や受付、店頭での顧客対応等を行なっていた。I Tエンジニアへの転職に絞って情報収集していたときに、旦那さん(当社在籍エンジニア)から当社をおすすめされ、紹介入社を決意。
Sさん(2022年10月入社)
前職はNさんと同じくアパレル販売員で、新卒で入社して2年半ほど経験。Nさんの在籍ブランドとは競合だったとのこと。店舗責任者代理を任され、店舗接客のほかシフト管理等を含む全体業務などを行なっていた。今後におけるアパレル業界への不安と、将来性を感じるIT業界への興味もあり転職を決めた。
入社後研修が開始。当初のことを教えてください。
不安はありましたか?
<Nさん> 私はとにかく不安しかなかったです。入社前に想定していたよりも上を行きました。
<Iさん> 前もって夫から聞いていたこともあり、想定していたところとのギャップはなかったです。
<Sさん> 私は逆に想定していた不安レベルがすごかったので、入社後の不安はそれを超えることはなかったですね。
予習や事前準備、入社前研修についてはどうでしたか?
<Nさん> 私はこの会社に入社する日の前日まで前職で仕事をしていたので、インターバルなしで入社してきています。予習については内定承諾(入社の3ヶ月前)ののちに、送っていただいた参考書に前もって目を通していました。
「◯章までは読んでおくといいよ」と事前にアドバイスをいただいていましたがさっぱりわかりませんでしたね(笑)
<Iさん> 私はちょうど4月入社だったので、新卒の方々と同じタイミングでの入社でした。前職は2月末で退職し1ヶ月ほどインターバルがあったのですが、新卒の方の事前研修を担当していた夫から「ちょうどいいからこれやっておきなよ」と言われ、頑張って内容を詰め込みました。ですがそこで出てくる単語は何もかもわからず、すべてを調べながら進めていたので大変でしたね。
<Sさん> 私は前職を退職して1ヶ月くらいで入社をしたのですが、内定をいただいてから入社までが2週間ほどでしたのでほとんどインターバルなしでの入社でした。そのため参考書を読み込む期間は1週間しかなくて、内容の網羅はできなかったですがなんとか頑張って勉強しました。結果、全然わからなかったですが(笑)
研修中の時間の過ごし方について教えてください。
カリキュラムやワーク内容はどのようなことを?
<一同> 研修内容はみんな同じですが、「社内の勤怠管理システムを作ってみよう」というものです。それと並行してSQLの問題集による学習も行なっていく感じです。
SQLの方は解いてみてすぐに答え合わせを行う形で進めていくのに対し、勤怠管理システムの方は何日かかけてひと画面を作り、それを先輩とレビューするというサイクル。画面の完成イメージはあれど、中身(コード)の書き方は人によってバラバラですので、都度レビュー時にフィードバックをもらいながら修正を行なっていく感じです。
学び方(教わり方やスタイル)などで心がけていたことは?
<Nさん> 私は答えを聞かずにヒント(過程)を聞くことを心がけていました。というのも、私は答えを聞いてしまうと答えでしか覚えられない文系脳なんですよね。だから答えを聞いてしまうことによって、教えられた通りの形でしか書けなくなってしまうのが嫌というか。それにこの仕事って柔軟性が必要な仕事だと思うので、その答えに行き着くまでのヒントを聞き、考えながら答えにつなげていくことが大切かな、と。それでも時間がかかりすぎて間に合わない時だけは答えを聞き、それを踏まえてもう一回書いてみるといった方法をとっていました。
<Iさん> 私は基本的にわからないことは教育担当の先輩に質問をしたり、同期入社の新卒の方々とディスカッションしたりしていました。逆に夫にはあまり質問したりはしなかったかもですね。意地もありましたし(笑)
<Sさん> 私は進捗の期日を意識していました。一生懸命考え抜いて、それでもわからなければ意地を張って考え続けるよりも早めに質問をしようと心がけていましたね。というのも実は私、いっぱい質問しちゃうのが苦手な方で…
性格的にも「考えなきゃ!考えなきゃ!」って思ってしまうタイプなのですが、それが逆に時間がかかってしまう原因になってしまい、良くないなと思って。
研修時間外ではどんなことをしていましたか?
<Nさん>「取得しておくといいよ」と推奨されているjavaやSQLの資格学習をしていました。割と率先して定時後や休日を使って勉強を進めていき、わからないところは先輩に聞いたりしながら。それこそ本当にいろんな先輩に助けてもらっていました。
<Iさん> 私は同期と研修時間外で資格のことや勉強の話はあまりしなかったですね。どちらかというとオンとオフをしっかりつけるといったように。でも資格学習等やるべきことはしっかりやるようにしていました。1人の時間を有効に使い進めていった感じです。
<Sさん> 研修時間外となると普段では盛さんやオフィスにいらっしゃる方々とコミュニケーションをとらせていただいてましたね。自宅では、まだ現在も資格勉強中の身なので空いた時間を使ってカリカリと勉強をしています。
プログラミング学習に対する感想を教えてください。
学習意識やプログラミングに対して感じたことは?
<Nさん> 「すごく難しくてとても奥が深い仕事だな」と思うのが率直に感じたことです。これは研修の話と少しそれてしまいますが、研修用として扱うデータ数はかなり少ないのに対して、現場では何千、何万というデータを処理するプログラムを書かなければいけないんですね。それに研修課題は1人で作るのに対して現場ではいろんな方と一緒にシステムを作ることになるので、他の人が見やすいコードを書けるようにしなければならず、また違ったところに頭を使うなぁという印象を感じています。
<Iさん> うーんどうだろう。本当に始めたての頃は暗号の塊なので「当然難しいな」と思っているんですけど、わかってくると「楽しいな」とか「こう書いてあるからこう動くんだぁ」と、クイズが解けたようなスッキリ感があります。
<Sさん> 率直に感じたこととしては「やっぱり手強いな」と。本当に憎たらしい存在なんですけど、私には出来ないかもって思っていたものが逆に1つでもわかってくると「おっ!私いけるじゃん!」となります(ドヤ)
いくらわからないことでも「なんとかなるか〜」みたいな気持ちでポジティブに捉えている感じですね。
研修内容について、つまずくことはありましたか?
<Nさん> 私は本当に手がかかる後輩だったのだと思います(笑)
ほとんどすべてにおいてつまずいたと言っても過言じゃないです。ロジカル思考も苦手でとにかく大変の一言でした。
<Iさん> 私も多分全部。わからないことがわからないっていうのが困りました。「こんなエラー出てるんですけど何故ですか?」「何でかはわからないですが、なんかエラーなんですよね」といったように「おそらくこの部分がダメだからこういう風にエラーが出ているんですか?」の「この部分」がわからないから、質問について何をどう聞いたらいいかわからなかったですし、最初の頃なんて404って何ですか?みたいな感じでしたしね。
<Sさん> すべてにつまずいたのは私もです。最近現場に入ったところなのですが、もともと変数名の付け方が苦手で研修時から口酸っぱく指摘されていたのですが、それがいま活きているのを実感しています。自分ではいいかなと思っていても、現場を知るみなさんの目線からすると「もうちょっとこうした方がいいよ」ということもたくさんあり、それらを都度教えていただけるので、一つひとつそうして覚えていくしかないんだと考えています。
研修成果物へのレビューやフィードバックは?
<Nさん> 完成したシステムへの総合レビューはなかったですが、進捗に応じてのレビューやフィードバックは都度行なってくださっていました。「この部分はちょっと余分だよね」「ここはこうしたほうがいいよ」などの指摘をいただき、そこを修正したりしながら制作を進めていく形でした。
<Iさん> 自分が作ったシステムをAWS(Amazon Web Services)にアップロードして研修終了となるのですが、その際は全体レビューというよりも「よく頑張ったね!」「お疲れ様」と褒めてくださり研修をやり抜いたことを労っていただけました。
<Sさん> 私の場合は成果物を作るところまではやりきり、その後すぐにプロジェクトへの参画が決まっていたのでAWSへのアップロードはせずに研修終了となりました。でも研修中は進捗ごとに細かくフィードバックをいただけていたので、最終的なアップロードはできなかったけれど内容はしっかり身になっています。
研修当時、同期やキャリアの近い人または先輩との会話について教えてください。
周りの人と話していたことや先輩、上司に質問していたことは?
<Nさん> もう聞きすぎて絞れないですね(笑)
強いて言えば先輩や上司の皆さんがどんなふうに勉強をしていたのか聞きまくっていました。いろんなやり方を聞いて実践してみて、自分に合うやり方を見つけ出しながら学習を進めていき、何とか資格取得できました。アドバイスをくださっていた先輩に「前に教えてもらったあの部分ですが昨日の勉強の時に出てきました!」などを勝手に報告したりしていましたね(笑)
<Iさん> Nさんの回答が素晴らしすぎて逆になんて答えたらいいんだろ(笑)
私は家にいる時や電車通勤の時も勉強していました。もうそれくらいやらないと出来ないなと思っていて。
それでもわからなかったことを出社してきて先輩に質問するといった感じでしたね。というのも、同期の中には自分で資格を取っていた子や、大学でやっていた子もいたので負けていられない!という気持ちで。
<Sさん> お二人がすごすぎて…私は本当にまだこれからなので、自分で自分のお尻を叩いて頑張らないといけないなぁと思いました。勉強も自分1人でやるって感じでしたので、もっと周りの方々にアドバイスをいただきながら進めていかないといけないなと。
研修を終えて参画するプロジェクトが決まった後のことを教えてください。
参画後、研修とは違った新たな学びや発見はありましたか?
<一同> ありました。もはや全方位が発見だらけですね。もちろん落とし穴もたくさんありますけど、参画先の先輩がフォローしてくれるので本当に恵まれた環境で仕事をさせていただいているなと感じますし、日々学ばせてもらっています。
プロジェクト先について想像とのギャップはありましたか?
<Sさん> ありました。良い意味でのギャップですが、きっとエンジニアの方は常にパソコンに向き合っているから「私みたいなペーペーが話しかけても答えてくれないんじゃないか」と勝手に思っていた部分があって。でも実際に参画先で仕事をはじめてみると、みなさん本当に物腰柔らかく親切に教えてくださる方が多かったので驚きました。悪い意味でのギャップは今のところは特にないですね。
<Iさん> 一人でパソコンをカタカタするばかりではなく、いろんな人と会話をする機会が多いのでそういったイメージのギャップがありました。プロジェクト先で「知らないことばかりで何もわからない」という時にこそ、コミュニケーションがとても大事なんだなって。現在では業務上の困難があったとしても、コミュニケーションを取ることによって打破できていると思っています。丁寧にわかりやすく教えてくださいますし本当に助けられていますよ。
<Nさん> 良い悪いのギャップとは違うのですが、意外とプログラミング以外の仕事も多いなという印象を受けました。
excelを使うことも多くて、今のプロジェクト先だと7:3くらいでexcelの方が多いんですね。excelはアパレルの頃から触る機会こそありましたが、本社指定のフォーマットに入力したり簡単な関数を組んだりといった程度の経験だったので、「これはまずいぞ」というギャップがありました。可能であれば入社後研修にexcel研修を盛り込んでいただけると嬉しいなと感じています。ぜひご検討のほど(笑)
<Iさん・Sさん> そうですね。あるとありがたいと思います(共感)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は未経験から中途入社でエンジニアを目指していくうえで、デビューに至るまでの道のりやその内容をみなさんにお話いただきました。
本記事では先輩たちが当時感じていたことや、自分なりの工夫した点、学習への向き合い方や行動などのヒントなどがたくさん知れたかと思います。当社では「未経験から一人前に育てる」というところに多くの強みと知見を持っています。これから転職してエンジニアになろうと考えている方は、ぜひ一度当社の話を聞いてみませんか?
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