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24.04.11

キャリアのこと

ベテランエンジニアが新人〜駆け出し時代の20代を振り返るVol.2

ベテランエンジニアが20代を振り返る

今回は人気の”ベテラン社員の昔を振り返るシリーズ”です。これまでも何度か登場してくれているエンジニアの神納に、20代のころを振り返ってもらいました。ベテランエンジニアの昔はどういったものだったのか気になりますね。さっそくご覧ください!

ベテランが20代を振り返るシリーズVol.1はこちら

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業界成長が著しくいろんなものが置き換わってきた

18年前(2024年時点)、神納さんが入社した当時のことをお聞きします。

もともとこの業界1本と決めていました。きっかけは子供の頃からゲームが好きだったこと。高校は情報科に進んでITに関わることを学び、その後は専門学校(4年制)に進みました。ゲームがきっかけだったのなら「なぜゲーム業界に行かなかったのか」ですが、ゲーム業界はやはり狭き門というか、限られた人でないと難しいという話があったのと、それを仕事にすることでゲームを嫌いになってしまわないだろうかと考えた結果はずしました。

やはり成長している業界でしたので、食いっぱぐれる心配がなさそうだという主観的なイメージを持っていました。当時はWindows XPあたりの頃でまだスマホはありませんでしたが、インターネットゲームなどが盛んになり始めていた感じですね。

おもにJavaやPHP、.netなどが主流でした。開発環境は今と変わらずEclipse(統合開発環境(IDE))でしたね、当時と比べると現在はもっと高機能になっていますが。

また、フレームワークとしてはStruts(Javaのフレームワーク) が全盛期でした。脆弱性が見つかってからはあまり選択されなくなってしまいましたが、Javaをかじっている私と同世代のエンジニアでしたらStrutsはほぼ通っているといっても過言ではないと思います。

クライアントサーバーのシステムやローカルツール(Excelなどで作ったツール)をWEBシステムに置き換える動きをしていた転換期のような時代だったと感じています。当社としても、そこをターゲットに事業をしていたのでもしかしたらバイアスがかかっているかもしれないですが、時代の潮流としては確かにそんな感じだったのではないかな。

持ち前の負けず嫌いを武器にスペシャリストを志す

ここからはエンジニア駆け出し時代の話をお聞きします。

私は学生時代、通っていた学校のクラスの中では成績がいい方でしたので、仕事においても“負けたくない!自分はできる人間だ”と思っていました。

また、承認欲求も強いタイプなので、お客様に喜んでもらい感謝されるような仕事を心がけていましたね。これは先代の社長からもよく言われていたのですが、相手に求められたものを返すのは当たり前、求められた以上のものを付加価値として返すこと。これを意識して仕事をしていました。

負けず嫌いの私が当時、負けた!と感じた人が1人。もう退職しているのでいまはいない方ですが、当時の私の先輩でした。プログラムを組むことはもちろん、若手の頃から商流飛ばしのような動きもしていて「勝てないな」と感じましたね。ただ、「私はプログラムの知識や技術では負けないようにしよう」と、自身の強みを方向づけていった頃かなと思います。

ちなみにですが、実をいうと業務外ではあまり勉強をしていなかったです。残業がめちゃくちゃ多かった時代というのもありますが、実務の中で勉強をするような感じでしたね。

だから極力業務を断ることはせず、“ひとまずやってみるスタンス”で臨んでいました。今でこそ余計に言えますが、それって若手のうちしかできないことだと思います。中堅やベテランになってから「やってみて失敗しました」なんて軽はずみには言えませんからね(笑)。

ひとつひとつの作業を確実に行なうことの大切さを知った

続いて当時の印象に残っているエピソードをお聞きします。

先ほど話にあげたEclipse。あんなものが無料で使えるということに驚きました。有志の人が開発をして無償で提供してくれているツールなのですが、あれをタダで…?すごい世界だなと思いましたよ。しかも年々新たな機能が追加されているし、いまだに無料なのがすごいなと。

そのほかのエピソードでいえば、1ヶ月の総稼動時間が300時間を超えたときの給与明細を見た時は「おぉ〜!」となりました(笑)。

※近年の月間残業時間は10時間程度なのでそんな稼働になることはありませんよ(笑)。

当時は残業がめちゃくちゃ多かったけれど、それをこなせる体力があったこともすごいなと。でも周りもみんなそうだったから「みんなも頑張っているし、自分も頑張ろう」みたいな連帯感がありましたね。

基本的に複数人で開発をするわけで、SVN(Subversion)やGITなどのバージョン管理ツールを使ってソース管理をするのですが、若手のころにマージをミスってしまってソースをデグレード(ソフトウェアの変更が予期せぬ影響を及ぼし、結果的に変更前よりも品質が低下してしまうこと)させてしまいました。

すると当時のリーダーからかなり強い口調で叱責されて、(修正部分を)総ざらいして確認しなさいと指示があり…大変でしたね。ちょっとミスをしただけなのにって軽く見ていたので、まさかそこまで叱られるとは思いませんでした。ただ、それと同時に“ひとつひとつの作業をミスなく正確に実施することの大切さに気づきました。

今と変わらず技術のスペシャリストを目指すと断言できる

やはり技術のスペシャリストを目指していると思います。なぜならそれが自分にとって1番の強みですし、お客様や自社のメンバーに対して貢献できる最善の道だと信じているからです。

その根幹にあるのは、“プログラムを組んでいるときが1番楽しい”と感じているからです。実力を発揮しつつ、同時にお客様から頼られ必要とされていると実感できるからかな。

私が声を大にして伝えたいこと。それは“誇りを持って仕事をしてほしい”ということです。時間を切り売りして対価をもらうだけの“やらされ作業”にしてほしくありません。

そうなってしまっては何も楽しくない。自分の価値に対して報酬をもらうというイメージを持って取り組むようにしていけば、もっと仕事を楽しむことができるのだと思います。

私の場合でいえば、設計をしたりテストをしたりといった仕事は正直いってあまり楽しい作業ではないのですが、そうした中でも自分だからこそできること、力を発揮できることを見いだしていくようにしました。

だからみなさんも“自分だからこそできるんだ”というものを見つけ、そこに誇りを持って取り組んでいってほしいなと思います。

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